技術常見問題

CPU と GPU にサーマル ペーストを適切に塗布する方法とは?

なぜサーマルペーストを使うの?どこに使うの?
CPUはパソコンの心臓部であり、CPUの発熱量はかなりのものです。通常、CPUはサーマルペーストを使って熱をクーラーに流し、冷却という目的を果たしています。 サーマルペーストの目的はCPUが発する熱を素早く均一にヒートシンクに伝えるだけでなく、平坦ではないヒートシンク下面とCPUとの熱的接触を高めることにあります。 サーマルペーストはある程度の粘着力があるため、ヒートシンクがCPU表面から剥離することなく、冷却ファンの性能を維持ができます。
サーマルペースト塗布の厚みが冷却に与える影響:
理論的には、CPU/GPUとクーラー表面の隙間を埋めることを前提として、サーマルペーストの層は薄いほどよいのです。熱伝導の性能の面からみると、熱伝導材料は厚みがあればあるほど熱抵抗が高くなるからです。
サーマルペーストはどのように塗布すれば良いの?
サーマルペーストの塗布に決まった方法はありません。しかし守らなければならないことはあります。気泡や不純物がなく、できるだけ薄く、均一に塗布することが必要です。現行では塗布の際には以下の二種類の方法が一般的です。 第一の方法は表面積の小さい熱源に適しており、第二の方法は表面積の大きいCPU/GPUに適していますが、第二の方法を適用した場合、不純物や気泡が発生する可能性があります。
最も正しい手順:
1. .まず、高純度の溶剤(高純度アセトンなど)と糸くずの出ない布(カメラ用レンズクロスなど)で、CPUコア表面とヒートシンク底面を指が触れないように注意しながら拭いてください。 (アセトンがない場合はアルコールでも可)
2. ヒートシンクのCPUに接触する部分を確認し、ヒートシンクの底部中央にサーマルペーストを適量塗布してください。
3. ビニール袋に指を入れ、指を前後に押しながら、CPUの接触部分に均等になるまでサーマルペーストをクーラー底面に塗布してください。 (指で直接塗布しないでください)
4. 糸くずの出ない布でクーラー底面のサーマルペーストを拭き取ります。 クーラー底面のサーマルペーストを塗った部分の色が他の部分と異なるのがわかります。これはシリコーンが底面の隙間を均一に埋めているからです。
5. 清潔な道具(例:剃刀やクリーンナイフ)でサーマルペーストを少量つまんでCPUコアの一角(例:左下隅)に置く。 注意:ほんの少量で結構です
6.カミソリやその他清潔な道具で、CPUコアの角からコア全体に均等にサーマルペーストを塗布してください。 通常のクーラーの基盤の場合、サーマルペーストの厚さは紙一枚分程度で、クーラーの基盤が光沢のある平らなものであれば、ペーストは半透明のように薄くすることができます。
7.クーラーの底面とCPUコアに異物がないことを確認し、クーラーをCPUにセットします。この時、軽く抑えるだけに留め、クーラーを回したり上下左右に移動させないでください。さもないと、ヒートシンクとCPUの間のサーマルペーストの厚みが不均一になる可能性があります。サーマルペーストは厚すぎず薄すぎず、またヒートシンクとCPUの間に異物がないことも重要です。
CPUサーマルグリスはどのくらいの頻度で交換するの?
サーマルペースト(シリコーングリース)は液体ですが、水のような揮発性物質ではなく、基本的には金属粉末とシリコーンオイルなどの充填材を混合させたものです。 液状成分は、主に初回塗布時に金属粒子が金属の隙間を埋めやすくするために使用されます。 初回塗布後、2~3年間は緩みがみられない限り、金属の補充は不要です。

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